Goat Format

Goat Formatとは?(海外の2005年4月制限)

Goat Format

Goat Formatとは?

Goat Format

https://www.goatformat.com/ (Goat Format公式サイト)

海外で2018年頃から本格的に広まり始めた。TCG圏の2005年4月1日制限を用いた非公式フォーマットによる対戦形式です。TCG圏の2005年の4月1日の制限改定もOCGの2005年3月1日制限を1ヵ月遅れでほぼそのまま採用しており。一部の海外未発売カードを含む以外はかなり近い環境と言えるでしょう。マスコットとなっている羊トークンに突然変異を使い、サウザンドアイズサクリファイスを召喚し相手のモンスターを吸収。月読命でそれを何度も繰り返し。盤面を掌握する変異カオスは日本でも大暴れしましたが海外でもその強さは健在のようです。次の制限改定で開闢が禁止。突然変異が制限となりこのデッキも終焉を迎えましたが。goatformatなら思う存分開闢を使う事が出来ます。

Duelingbook というサイトを用いて世界中のプレイヤーにより日々対戦が行わており、定期的に大会も開催され静かな盛り上がりを見せています。youtubeでも大会の模様を配信したり。オフラインイベントなども開催されており。古き良き遊戯王を愛するプレイヤーにとっては最高のコミュニティが形成されています。英語の壁があるのと、カードプールやルールの違いがありますが。ゲームの操作方法さえ覚えてしまえば言語は関係ありません。最強のデッキを作って海外プレイヤーに挑戦してみましょう。

そもそも海外で遊戯王カードが発売したのは2002年の3月であり、1999年2月のOCGの誕生から3年の遅れを取っていました。しかし海外で遊戯王カードが発売されると、かなりのハイペースで商品が展開されていき。2004年10月に4期のSODが発売された時点で日本との差が2か月遅れている程度までカードプールが追いつきつつありました。しかし完全に日米同時発売になる事は無く。現在でも日本で新パックが発売した3~4カ月後にTCG圏で同パックが発売される流れとなっております。

TCG圏の2005年4月1日禁止・制限一覧

goatformat禁止制限

出典:goatformat公式サイト Card Pool & Banlist

日本の 2005年3月1日制限 を1ヵ月遅れでそのままコピーしたリストになっています。リスト外のカードは海外未発売のマシュマロン現世と冥界の逆転死のデッキ破壊ウイルス となっています。それ以外にもゲーム特典などで海外未発売のカードはいくつか存在します。

禁止制限カードの詳しい紹介は下記の記事を参照下さい。

Goat Format 2005年4月1日禁止・制限リストのカードを紹介

使用可能なカードプール

TCG圏で2005年8月17日のプレミアイベントに適用されていたカードプールを採用。パックはTLMまで使用可能。CRVは使用できない。CRVの日本での発売日は2005年5月26日なので、日本基準では主にそれ以前に発売した物が目安になります。

遊戯王OCGの歴史 (遊戯王カードwiki) を参照するとわかりやすいです。

以下Goat Formatで使用できるカードセットの一覧です。

既存ブースター2期~3期
■LOB 収録① 収録② 2002年03月08日
■MRD 収録① 収録② 2002年06月26日
■MRL ■SRL 収録① 収録② 2002年09月16日
■LON 収録① 収録② 2003年03月01日
■LOD 収録① 収録② 2003年06月06日
■PGD 収録① 収録② 2003年07月18日
■MFC 収録① 収録② 2003年10月10日
■DCR 収録① 収録② 2003年12月01日
■IOC 収録① 収録② 2004年03月01日
■AST 収録① 収録② 2004年06月01日

再録パック (DR2は使用不可)
■DB1 収録 2004年10月12日
■DB2 収録 2005年07月27日
■DR1 収録 2005年03月19日

4期ブースター
■SOD 収録 2004年10月01日
■RDS 収録 2004年12月01日
■FET 収録 2005年03月01日
■TLM 収録 2005年6月01日

ストラクチャーデッキ
▲SDY 収録 2002年03月29日
▲SDK 収録 2002年03月29日
▲SDJ 収録 2003年03月30日
▲SDP 収録 2003年03月30日
▲SYE 収録 2004年03月01日
▲SKE 収録 2004年03月01日
▲SD1 収録 2005年01月01日
▲SD2 収録 2005年01月01日
▲SD3 収録 2005年05月09日
▲SD4 収録 2005年05月09日

ゲーム同梱プロモ
★DDS 収録 2002年03月19日
★EDS 収録 2002年10月15日
★FMR 収録 2002年11月26日
★DOR 収録 2003年02月16日
★SDD 収録 2003年04月15日
★TFK 収録 2003年11月04日
★TSC 収録 2003年11月04日
★PCY 収録 2003年11月18日
★WC04 収録 2004年02月10日
★DOD 収録 2004年03月28日
★PCK 収録 2004年04月07日
★ROD 収録 2004年06月29日
★PCJ 収録 2004年07月02日
★DBT 収録 2004年10月26日
★CMC 収録 2004年11月26日
★WC5 収録 2005年02月15日

書籍特典
★JMP Shonen Jump Vol. 1 2002年11月26日
★JMP Shonen Jump Vol. 2, Issue 1 promotional card  2003年11月?日
★JMP Shonen Jump Vol. 3, Issue 1 promotional card 2005年01月?日
★SP1 Flaming Eternity Sneak Peek Participation Card 2005年02月26日
★SP1 The Lost Millennium Sneak Peek Participation Card 2005年5月29日
★SP1 Cybernetic Revolution Sneak Peek Participation 2005年08月06日

TIN缶やセット商品プロモ
★BPT 収録 2002年10月04日
★BPT 収録 2003年09月01日
★DMG 収録 2003年10月28日
★CT1 収録 2004年09月01日
★MC1 収録 2004年12月01日

トーナメントパック関連
★TP1 収録 2002年09月01日
★TP2 収録 2002年10月01日
★TP3 収録 2003年03月29日
★TP4 収録 2003年10月01日
★TP5 収録 2004年11月01日
★TP6 収録 2005年06月01日

デュエリストリーグプロモ
★DL1 Duelist League Series 1 participation cards
★DL2 Duelist League Series 2 participation cards 
★DL3 Duelist League Series 3 participation card 
★DL4 Duelist League Series 4 participation card 
★DL5 Duelist League Series 5 participation card
★DL6 Duelist League Series 6 participation card
★DL7 Duelist League Series 7 participation card 
★DL8 Duelist League Series 8 participation card

その他プロモ
★MP1 McDonald's Promotional Cards 2002年12月20日
★EP1 Exclusive Pack 2004年08月01日
★MOV Movie Pack 2004年08月13日

主な海外未発売カード

環境であまり見ないカードは省略していますが、他にもメジャーどころのカードで抜けがあったら教えて下さい。

死のデッキ破壊ウイルス
OCG(1999-07-08) TCG(2008-04-02) GLD1
一般的には2008年発売のゴールドシリーズで初収録。封入率が操作されており一番当たりにくかったため、当時でもシングルで5千円以上の値段が付いていた。しかし登場して1年半後の09/09/01で禁止カードとなってしまったため、TCG環境で使えた期間は非常に短い。

青眼の究極竜
OCG (2000-08-10) TCG (2006-01)
デビフラから出せる融合モンスター最高火力4500。しかしTCG圏の登場は2006年と遅く。ブラックデーモンズが最高火力となり。CRVのサイバーエンド、サイバーツインも未発売のためデビフラ1キルはかなりパワーが落ちるため使用率は少ない。

メテオ・ブラック・ドラゴン
OCG (2000-08-10) TCG (2012-03-16) PRC1
TCG圏では2012年まで収録が無かった。突然変異から出せるレベル8最高攻撃力3500を誇り。光の護封壁の3000指定の壁を突破できる唯一の存在なため、それをケアして4000払う事が多かった。

時の機械-タイム・マシーン
OCG (2000-08-10) TCG (2008-11-18) CSOC
それ程使われたカードでは無いが。そこそこの性能は持っている1枚。

精霊の鏡
OCG (2001-05) TCG (2010-08-17) DREV
ハマれば強い玄人向けのカウンターカードだが、こちらも7期の一般ブースターで初収録。

イグザリオン・ユニバース
OCG (2001-12-20) TCG(2005-09-05) CT2
優秀な攻守のステータスとGoatFormatの象徴である、スケープ・ゴートに対する牽制となる事から下級枠の中でも人気が高いカードだが、発売がカードプール内の2週間程後のため残念ながら使用できない。ライフを削ってイグザで止めを刺す事が出来ないので、日本の環境よりさらに羊トークンによる守り性能は強固になっているだろう。その役割は天空騎士パーシアスなどで代用できる。

王家の神殿
OCG (2001-12-20) TCG (2010-10-15) SDMA
OCGでは06/03/01に制限カード、06/09/01に禁止カードに指定されるまでは3積み可能で、処刑人-マキュラ の禁止後にその代用として MCV などで悪用された。

現世と冥界の逆転
OCG (2001-12-28) TCG (2005-11-05) SP1
特殊勝利デッキの選択肢の一つとして2005年3月制限の制限カードとして日本では使用でき、選考会に持ち込むプレイヤーもいた1枚だが、TCG圏での発売がカードプール内の約3か月後なので使えない。

魔法効果の矢
OCG (2002-07-04) TCG (2008-10-21) SDZW
永続魔法が多いデッキに刺さるサイドカード。

痛魂の呪術
OCG (2002-07-04) TCG (2009-05-12) RGBT
バーンデッキへのメタカード

デビルズ・サンクチュアリ
OCG (2002-10-04) TCG (2008-01-08) CP05

メタル・リフレクト・スライム
OCG (2002-10-04) TCG (2008-02-13) PTDN

ヴィクトリー・ドラゴン
OCG (2003-04) TCG (2007-01?) JMP
マッチキルという驚異の能力を持つロマンカード。OCGでは 06/03/01で禁止カードに指定されるが。TCG圏では2007年にジャンプ特典としてが初出なため、残念ながらVコンは組めない。

ゴブリンゾンビ
OCG (2003-04-22) TCG (2008-02-13) PTDN
シンクロアンデ時代に大活躍したが。この時期は優秀なアンデット族は魂を削る死霊くらいか。

おろかな埋葬
OCG(2003-08-07) TCG(2007-10-24)
ストラクチャー城之内Vol.2が海外で発売しておらず、TCGでの収録は2007年暮れとかなり遅れている。黄泉ガエルも登場前なのでそれ程影響は無いか。

第六感
OCG (2003-09-19) TCG (2013-10-11) LCJW
OCGに置いても環境を破壊しつくしたぶっ壊れ禁止カードの筆頭であり、海外では発売すらされておらず。コナミの黒歴史とも言える1枚だが、2013年に登場と同時に制限カードに指定されつつTCG圏で生を受ける。しかし刷った手前のお情け制限のため、約3か月後の改定で即禁止リストへ、使えた期間は 2013/10/112014/01/01 と非常に短い。今後もおそらく解除される事は無いだろう。

収縮
OCG (2003-12-11) TCG (2007-10-08) STON-SE
ガジェットデッキでよく3積みされたカードだが、こちらも未発売。突進である程度代用可能だが、ガジェットも未発売なので採用率はそれ程高くないだろう。

マシュマロン
OCG (2003-12-20) TCG (2007-10-08)
制限カードに指定され、スタンからバーンデッキなどで幅広く活躍した屈強な守り性能を持つ1枚。こちらも大分発売が遅れている。 魂を削る死霊で代用可能。

魔法石の採掘
OCG (2004-03-25) TCG (2007-02-06) CP02
コンボデッキのキーパーツ、わずかに性能は劣るが魔法再生で代用可能。

邪神の大災害
OCG (2004-03-25) TCG (2007-10-24) SDRL
未発売なのでケアする必要は無い。状況を選ぶのでそれ程使われてはいなかった記憶。

ガジェット
OCG(2004-04) TCG (2007-01-17)
変異カオスに対しても互角に戦え、2005年選考会でもシェア率2位の人気を誇ったガジェット3種。こちらもTCGでは2007年のSDが初登場。 カオスデッキに立ち向かうのはgoatformatでは戦士族に取ってかわっているようだ。

死霊ゾーマ
OCG (2004-09-28) TCG (2008-02-13) PTDN
殴る事もできるし、バーンダメージも期待できる1枚。

冥王竜ヴァンダルギオン
OCG (2005-04-03) TCG (2010-08-26) CT07

日本と海外の主な環境の違い

特筆すべきは、変異カオスに対抗できるデッキパワーを有している。ガジェットが未発売な点です。このため環境の中心には開闢・カオス・ソーサラーを主軸とした。様々な変異コントロールデッキが絶対的な王者として君臨して。プレイヤーは変異に対抗するべく常に考えを巡らせています。しかし、最近では突然変異を採用しない型の Chaos Turbo のほうが流行っているようです。そしてカオスデッキの次に人気なのが戦士族を軸にしつつ。開闢を添えた形のグッドスタッフデッキです。準制限の増援を軸に状況に応じた戦士族モンスターをサーチし。安定した強さを誇っています。

現世と冥界の逆転王家の神殿ヴィクトリー・ドラゴンなどの特殊勝利系カードもことごとく未発売なので、環境は極めて健全なビートダウンによる勝利が中心で古き良き時代の遊戯王の楽しさが詰っています。

選考会集計ヘッドライン 2005年

出典:遊戯王フロンティア

日本では2005年7月3日に開催された日本代表選考会の結果が参考になると思います。こちらも最大シェアは変異カオスですが、CRVがすでに発売している点から、サイバー・ドラゴン、サイバー・ツイン・ドラゴンが使え突然変異の強さはさらに一段上がっています。

そしてサイバー・エンド・ドラゴンの登場により、よりワンキルが簡単になり。サイドからデビル・フランケン・ハリケーン・巨大化orリミッター解除などを積んでワンキルにスイッチする戦術はどんなデッキでも一定の確率で轢き殺す事が出来るので、その警戒のためサイドデッキには威嚇する咆哮和睦の使者などのワンキルメタを積んでいる人が多いです。さらにエキストラターンのルールが初めて導入されて開催された選考会であり、制限時間を使い切った場合は最終的にライフポイントが多いほうがマッチの勝者となりました。そのためご隠居の猛毒薬非常食などのライフ回復カードをサイドに積んで結果を残したプレイヤーも存在しました。

主なデッキタイプ

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出典:2021tier-list

詳しくは下記の記事を参照下さい。

Goat Formatにおける主流デッキの一覧

珍しいカード

大会入賞デッキのリストを眺めていて当時日本であまり使われていなかったカードなどを紹介。

ヒステリック天使
バーンデッキメタとして主におジャマトークンをリリースしてライフポイントを回復する役目としてわずかに採用されているようだ。

サイファー・スカウター
戦士軸のデッキがChaos Turboについで2番手の人気を誇っているのでそのメタとしてサイドの定番となっている模様。時にはメインから採用されている事も。戦士軸相手には最強のメタカード。

日本と海外の裁定の違い

基本的には世界大会などでは海外の制限やルールに合わせ開催されたため、裁定の違いによるトラブルも多かった。WCS2005準優勝のメキシコ代表は相手のデッキを削り切り勝利する特殊勝利デッキだが、浅すぎた墓穴はOCGの裁定では、お互いの墓地にモンスターが1体以上存在しなければ発動できない裁定だったが、TCG圏では相手の墓地にモンスターが存在しなくても自分だけ特殊召喚できる裁定だった。これによりこのデッキの回転率は大幅に向上しているが、日本ではそのような運用は不可能なので地雷デッキの1つとして認識される程度のデッキに納まっていた。特に優先権関連のトラブルは多かったと聞きます。

ルールについて詳しくは下記の記事を参照下さい。

Goat Formatのルールの基本

Goat Formatの裁定Q&A

  • この記事を書いた人

メタポch

99年~シンクロ登場辺りまで遊戯王OCGをプレイ。10年以上の時を経て、初期の遊戯王の面白さを布教・記録するためyoutube・サイトなどで情報発信中。

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