B・E・Wドラゴンとは?
今回は1998年7月23日に発売された。初代PS版ゲームソフト「遊☆戯☆王 モンスターカプセル ブリード&バトル」に付属した、B・E・Wドラゴンの本物・偽物の見分け方についてご紹介します。このカードはOCGが発売する半年程前に登場したゲームで、初回盤には特典として全10種の中から5枚のカードがランダムで付属していました。

中でも目玉と言えるのがBEWドラゴンです。


OCGよりも古い時期に発売したこれらのデザインのカードは、DM1の付属特典の10枚のカードを最後に廃止され、コアなコレクターのみが認知する隠れた人気を持つカードです。
BEWドラゴンには体験会で配布された左下にnot for sale表記無しの物とゲームに同梱された表記有の物の2種類が存在し、表記無しの方が数が少ないので貴重です。


これらのカードにも聖夜竜と同様に偽物が大量に存在し、その見分け方も詳しく確立されていないので今では聖夜竜より危険なカードだと思います。
偽物ver.1 フォントの違い
聖夜竜同様、まずはフォントからチェックしていきます。フォロワーのコレクターの方と情報交換していましたら、一部フォントに違いがあると教えて頂きました。左下テキストのブリード&バトルのドの字に注目して下さい。偽物はドの横棒が通常の物より長いようです


このドの棒が長い特徴を持つ未裁断の偽物も出品が確認されています。

偽物ver.2 フォントが修正された偽物
しかし、聖夜竜同様、初めにチープな偽物を流してから精巧な偽物を再度流していたようで、2017年頃からはこのドのフォントも修正した、より精巧なverも出回っているようです。それがこちらになります。


フォントを比較しましたが、こちらの偽物はフォントが精巧なコピーであり、画像だけで判別するのが非常に難しいです。
2018年頃に数が少なく貴重なnot for sale表記無しの未使用美品を10枚近く出品している出品者がいて、実際にそれらを買った事があるというフォロワーのコレクターさんにお話しを聞いた所、偽物は裏面の白みが本物より強く、カードのサイズが本物よりわずかに小さいという情報を教えて頂きました。

実際に裏面を比較して見ると、本物は縁の白枠の部分が全体的に黄色みがかっており、所々にその黄色が濃い箇所がある感じですが、偽物は、白の発色がかなり強く、白い箇所と黄色い箇所で色合いにかなり差があります。また偽物は柄部分が本物より若干赤みが強く、全体的に明るい発色をしている感じがします。しかし、フォントなどは精巧なコピーであり画像からの判断は難しい。さらにその出品者の評価を見ると、このような評価もありました。

一度非常に良いの評価が付いてから、非常に悪いに評価が変更されていて、「一応この評価とさせて頂きます。事後対応は大変丁寧に真摯にしていただきました。ありがとうございました」 とコメントが残されています。おそらく落札者が届いた物を偽物だと気づき出品者に指摘、すると出品者は返品返金するので許して欲しいとお願いしたという流れのように想像できます。
そして、この方は返金されているようですが、これ以外に出品していた9人近くの方にはそのまま販売され取引が成立しています。またこの出品者はこの評価以降、これらの商品の出品を一切しなくなりました。
2017年~2019年頃には、ヤフオクだけに留まらず、フリマサイトなどでも精力的に活動をしていたようですので、世間には多くの偽物のBEWドラゴンが紛れ込んでしまっている可能性があり、現在でもフリマサイトなどで出品されている可能性があります。
革新的な見分け方 ホワイトドットによる真贋チェック
しかし、このBEWドラゴンにもYodaさんが広めている、カード名の部分をスマホのズーム機能などで拡大して撮影すると、本物は文字の中に、ホワイトドットが多数散りばめられており、偽物にはそれが全く無いとの見分け方が通用すると思われますのでこれにて完璧に見分けがつきます。
フリマサイトなどでBEWドラゴンの購入を検討している方は、購入前にネーム部分の拡大写真を追加してもらうか。購入後自らチェックして偽物である事が判明した場合は、受け取り連絡を押す前に運営側に偽物だと連絡すれば高確率で返金されると思います。

Yodaさん自身が偽物と本物を並べて、高画質で比較画像をアップしてくれているので、そちらも合わせて是非ご覧ください。
またこれらのBEWドラゴンの偽物の未裁断を出品していた出品者が、同時にDM1付属のブラックマジシャンや真紅眼の黒竜などのカードの偽物も出品していました。

これらのフォントを見ると、聖夜竜同様、KONAMIフォントの文字の間の感覚が広くなっており、フォントで判別できます。


しかし、これらのシリーズのカードで高額なのは聖夜竜とBEWドラゴン位で、それ以外のカードは高くても2000円程度で入手できるので、それ程偽物は製造されていないと思いますが一応フォントをチェックしたほうが良いでしょう。

またこれら全てのシリーズでホワイトドットによるチェックは有効なので、拡大チェックすれば完璧に見分けられると思います。
今回の記事はこのへんで、次回の記事では、偽物のG3-11字レアのブラックマジシャンガール・偽造銀文字エラーカード・偽造懸賞系未開封品・懸賞テレカ・白封筒などの偽物の見分け方も同じ様にご紹介したいと思います。