偽物の見分け方

偽物のG3-11のブラックマジシャンガール(字レア)と謎のコインの見分け方

偽物のG3-11ブラックマジシャンガールとコインの見分け方

偽物のG3-11 ブラックマジシャンガールの特徴

今回は2000年7月~8月頃に開催された。遊戯王デュエルモンスターズ3 三聖戦神降臨(トライホーリーゴッドアドバント)公式大会 ストリートデュエルレジェンド オブパワーにて配布されたG3-11 ブラックマジシャンガールの本物と偽物の見分け方についてご紹介したいと思います。

まず、このカードは全国のおもちゃ屋やゲーム屋でDM3を用いて行われた公式大会の入賞プロモで優勝賞品はシークレット仕様のブラックマジシャンガールは美品なら500万円以上の超高額カードです。TOP8に入賞すると同型番の字レア仕様のガールが貰え、こちらも現在1枚50万円程度の価値がある高額カードです。

そして、この字レア仕様のガールの偽物が大量に出回っている可能性があります。こちらがその出回っている偽物のG3-11のガールの画像です。

偽物のG3-11 ブラックマジシャンガール
ネームレス
偽物のG3-11 ブラックマジシャンガールの裏面
裏面M&W版表記
M&W版表記
M&W版ロゴ拡大

ネームレスで右下のホログラムが無く、裏面はなぜかM&W版のロゴが使われています。こちらをとあるネットショップの店長が公式が作ったサンプル版のテスト品という商品説明でオークションに数百枚単位で流しました

しかし、これらはネームが無かったりロゴがおかしかったりで、明らかに本物と差異があるのでオリカの類いとして認識され、それ程騙される人はいなかったでしょう。 下記のサイトでもこの偽物について詳しく紹介されていますのでご覧ください。

オークションの説明

引用:おにぎりまとめ様 「遊戯王 オリカを試作品として販売か M&W仕様 G3-11 ブラック・マジシャン・ガール」より

こちらのIDは2008年のショップのリンク集の中にもYAHOO店(遊戯王カードショップ)というリンクのURLを辿ると
templateshop2006というIDが確認でき同一人物だと確認できる
https://web.archive.org/web/20080731032638/http://www.yugi1.com/link
web魚拓

2012年 偽物の製造者の店長ブログで100枚単位での販売を告知

しかしこのショップのアーカイブを調べていくと、2012年の店長のブログに気になる記述がありました。

早い者勝ちだよ!大会限定をマジシャンガールGETせよ。2012.10.05 Friday
https://web.archive.org/web/20121110020356/http://blog.yugi1.com/?eid=128393#sequel
web魚拓

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G3-11の字レアガールを10枚セットで14万8000円で10セット100枚販売すると記載し、それが速攻完売したと嘘を付いています。そして売り切れた後に、「もうありませんか?」と250件程のご質問を頂きましたとのうさんくさい説明も付いており、そんなに皆が買っているなら自分も買ってみようと思わせ、偽造カードを購入させようとブログ閲覧者を煽っています

こちらの説明では、裏面M&W表記のテスト版とは記載されていませんので、本物と同様のホログラム有の字レアガールを製造していた可能性もあります。そのクオリティーは未知数ではありますがM&W版仕様のガールを見る限りそれ程クオリティーは高く無いようなので手に取ってみれば十分見破られるレベルではあると思います。

偽物のM&W版 ブラックマジシャンガール G3-11
偽物のM&W版 ブラックマジシャンガール G3-11

そしてそれ以外にも、プレミアムパック4に収録されたウルトラ仕様のブラックマジシャンガールの一部にシークレット仕様の物が存在するとも紹介されています。

プレミアムパック4のマジシャンガール にシクレアが存在する? 2012.10.15
https://web.archive.org/web/20130317120938/http://blog.yugi1.com/?eid=128431#sequel
web魚拓

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当時、先行発売されたプレミアムパック4に、印刷ミスとして入っており、発売当時は、オークションでも出品されていたと説明されています。

古くからのコレクターならばご存じだと思いますが、その様な物は存在する訳がありません。

先ほど紹介したサイト記事でもウルトラレアを加工してシークレット仕様にしたオリカだとはっきり紹介されています

P4の偽造シークレット

引用:初心者でも分かる遊戯王の始め方様「偽物の『ブラックマジシャンガール』(G3-11)の見分け方」より

つまり、この店長は存在しないエラーカードを自らのブログで、それらしい嘘の情報を拡散して購入者を巧みに騙し、数万円の価値があると信じさせ高額で偽造カードを販売していたという事です。

販売される偽造エラー

実際にショップ上で銀文字エラー品として 16800円で販売していた。(当時の相場は1枚100円程度) エラー品に自身で加工する事によって150倍以上の価格で販売。

ブラックマジシャンガール柄の偽物のコイン 本当はそんなものは存在しない?

そしてそれを裏付ける情報として、ブラックマジシャンガールの謎のコインがあります。
https://aucfree.com/items/f171054514 (このショップのアカウントから2016年に出品されている金・銀2枚セットの販売履歴)

偽物のブラックマジシャンガールのコイン
コインのオークション説明文
2016年に出品されていた際の商品説明
wikiのコインについての記述
現在の遊戯王カードwikiより

wikiを読むと優勝者に配られたシークレットレアには、ブラック・マジシャン・ガール絵柄の金色と銀色のコインが付属したと記載されていますが、実際に大会に出て優勝した人によるとそのようなコインは一切存在しておらず、全くの嘘だという事が判明しています。

この情報がwikiに掲載されたのは2015年前後、このショップがこのコインの販売を開始した時期の少し後であり、2014年のアーカイブを見ると、そのような情報は一切記載されていませんでした。

2014年のwikiのwebアーカイブ (コインについての記述無し)
2015年のwikiのwebアーカイブ (突如コインの情報がwikiに追加される)

遊戯王ブラックマジシャンガール記念コインメダル金銀 2枚セット
https://aucview.aucfan.com/yahoo/186129925/
https://aucview.aucfan.com/yahoo/r115721358/
https://aucview.aucfan.com/yahoo/d154044534/

2014年6月頃、突如このショップのサブアカウントで存在しないコインが多数出品され落札される。コインを出品する際にwikiを自身で書き換え、存在に信憑性を持たせていたと思われる。

2014年に突如現れた謎のブラックマジシャンガールのコインの出品履歴

フォロワーのコレクターの方に話を聞いたところ、元々このコインは外のオークションで安価で出品されていたファングッズの一つであり、それをこのショップの店長が大量に仕入れて、優勝者のみに配られた世界450セットの限定コインという嘘とセットにして高額で販売を開始したそうです。

2014年のツイッター情報
2014年には20枚セットなどでの出品もあったらしい。

近年でもこのコインはこのショップの店長によって、新たな捨て垢から出品されており、直近では15万円で落札されている履歴も残っていました。いつもの様に取引が成立するとIDを削除して証拠を隠滅しています。

大会限定 遊戯王 ブラックマジシャンガール 金色のコイン 2022年1月14日 徳島県からの出品
https://aucfree.com/items/h1033301184

ブラックマジシャンガール コインなどで検索するとつい最近にも、ジモティーでも販売していたらしき履歴も見つかりました。

ジモティーでも販売中

このように自ら、でまかせの嘘を付き、巧みに購入者を騙し偽造品を販売する事を長年続けています。今でも新たな被害者が出ているようですのでこれらの点に注意して、今後偽造品に騙されない様に気を付けましょう。

今回の記事はこのへんで、そして次回の記事ではこのショップが今回のコインと同じ様に自らでまかせの噂を広めてオークションで販売していた。偽造懸賞品・偽造懸賞テレカ・偽造白封筒などの見分け方についてご紹介したいと思います。

  • この記事を書いた人

メタポch

99年~シンクロ登場辺りまで遊戯王OCGをプレイ。10年以上の時を経て、初期の遊戯王の面白さを布教・記録するためyoutube・サイトなどで情報発信中。

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